当教室では導入~初級期においてバイエル教本以外の教材を使用します。このページでは、中級期(バイエル修了程度、ブルグミュラー程度)に到達するまでに当教室でよく使用する教材をご紹介します。

PSTA紹介ページより引用

メイン教材:なかよしピアノ・ピアノスタディ・オルガンピアノの本

なかよしピアノ・ピアノスタディシリーズ(ヤマハ):ヤマハのPSTA指導者研修を受けた講師が使える教本です。
ヤマハ演奏グレードテストやコンサートグレードテストにも対応しており、全編カラーで親しみやすい内容となっています。
中央ドから両手を学ぶのではなく、早い段階でヘ音記号のドレミファソを学び、両手のCポジションを習得します。
童謡などのポピュラー曲だけでなく、さまざまな時代のクラシック曲もバランスよく学べる全7巻のシリーズで、当教室では5巻を修了した後、ブルグミュラーに進むことになります。

オルガンピアノの本シリーズ(ヤマハ):この本は導入から使える内容で、全編がカラーで親しみやすいです。
中央ドから音域を広げて学び、最初から両手で演奏します。オルガンピアノの本1は、前述のピアノスタディ2までの内容とほぼ同等で進行が早いため、少ない曲数で新しいことをどんどん学ぶことができる本です。
童謡などのポピュラー曲よりもクラシック曲が多く取り入れられています。個人の感想としては、難易度の順で言うと、なかよしピ1・2<オルピ1<ピアスタ2=オルピ2<ピアスタ3=オルピ3<ピアスタ4・5<オルピ4といった感じです。また、補助教材や併用教材として、これら2つのシリーズは互換性が高いので、適宜使い分けて活用できます。

メイン教材:ぴあのどりーむ

永田萌さんの可愛らしいカラーイラストが付いた、親しみやすい教材です。第1巻の学習内容は中央ドから上下3音、第2巻では中央ドから上下5音です。
クラシック曲よりも作者オリジナル曲や童謡、ポピュラー曲(例:ジングルベルや聖者の行進)が多く収録されています。

進行はゆっくりとしており、特に反復練習が多く取り入れられています。各巻ごとに扱われる音域が狭いため、難易度が急に上がることなく、じっくりと読譜力を伸ばすことができます。ぴあのどりーむは全6巻用意されていますが、同じ作者のシリーズを続けて学ぶと内容のバランスが偏りがちですので、3巻か4巻で他の教材に移ることをおすすめしています。

メイン教材:ピアノひけるよジュニア

1巻は全編カラーで、2巻の途中から白黒になります。第1巻の音域は、中央ドから上下5音です。歌を歌うことが好きで、またはこれらの曲をピアノで弾いたことがあるという生徒様にぴったりの教材です。

童謡やポピュラー曲が中心で、子どもたちが大好きな曲が多く収録されています。歌遊びから自然にピアノの学習に移行できるよう、主に未就学児を対象に使用します。
この教材も同じ作者のシリーズを続けて学ぶと内容が偏ってしまうことから、途中で別の教材に移ることを推奨しています。

メイン教材:ピアノ・アドベンチャー(ベーシック・シリーズ)

「ピアノアドベンチャー(ベーシック・シリーズ)」は、初心者から上級者まで対応する幅広いピアノ教材です。多彩な楽曲、英語版での学習、そして補足教材の組み合わせにより、楽しみながら着実にスキルを向上できます。学習内容が進度に合わせて調整可能であり、海外音楽文化に触れる機会も提供します。

詳しくはブログ記事をご覧ください。

ピアノアドベンチャー(ベーシック・シリーズ)

指導者の目線から教本をレビューしています。教本選びの際に参考にしてくださるとうれしいです。 教本の概要 ピアノアドベンチャー(ベーシック・シリーズ)は、初めてピ…

メイン教材♪その他

ぴよぴよピアノ(サーベル社):未就学児の生徒様のレッスンでは、色音符から音符を覚えるサーベル社の教本やワークブックを導入時に使用することがあります。こちらの本はほとんどが白黒の楽譜ですが、塗り絵を楽しんだりカラフルなペンで書き込みをしたりと却ってオリジナルの楽譜が作れるという利点もあります。


バスティン・オールインワンシリーズ:バスティンの下記シリーズは早いうちから和音の学習があり、伴奏付けに役立つコードも学べます。1冊の本にメイン曲、ワークとテクニックの要素が詰め込まれています。中学生や大人の初心者の方にも使いやすい教材だと言えるでしょう。

その他の教材:ソルフェージュ(リズム)

リズムとソルフェージュシリーズ:導入第1回目のはじめてレッスンからブルグミュラー前半レベルまで使用できる万能教材です。
当教室では、こちらの教本は宿題ではなく教室でのレッスン時に使用しています。
全4巻、2巻または3巻まででこの本は卒業です。

その他の教材:ソルフェージュ(聴音)

バスティン・ピアノパーティーシリーズ:ピアノパーティーシリーズは元々3冊1セットで使用する教材ですが、当教室では補助教材として単独で使う時があります。指番号の定着、音の高い・低い・上がる・下がるの理解、音の順番や鍵盤の位置、音符の長さや名前の理解、簡単な作曲まで、あらゆることを楽しく学ぶことができます。
導入期のレッスンではとにかくやることがたくさんありますが、その中の一部の時間を使ってぜひ取り組みたい教材です。

その他の教材について

ブログにて色々な教材研究を続けています。ぜひご覧ください。