ピアノの練習に毎日取り組んでくれない子供への向き合い方
「毎日ピアノの練習をしてくれないんです」
「週末だけしか気持ちが向かなくって」
「練習しようとすると泣いてしまって……」
そんな悩みを持つ保護者の方は、とても多いです。
10年以上レッスンを続けてきた中で、技術的な上達よりも、まず「練習との向き合い方」に悩む保護者の方から相談を受ける機会が多いのが実情です。
レッスンの中でよく見られる光景のひとつに、楽譜を見て真面目に取り組もうとしているのに、手が動かなくなったり、間違いを繰り返してイライラしたりする子どもの姿があります。
もうひとつに、練習の時間が「戦い」になってしまい、親子で口ごたえになるケースです。こうした状況になったとき、私はまずその日のコンディションや、直前のレッスンで何があったかを思い出しながら、その子に合ったアプローチを考えています。
なぜ、ピアノの練習がつらくなってしまうのでしょう
子どもが練習に抵抗を感じる理由はさまざまです。
- 難しすぎて、どこから手をつければいいかわからない
- 同じところを繰り返すのが退屈に感じる
- 練習する時間が取れなかった
- 前のレッスンでうまくいかず、自信をなくしている
大切なのは、「なぜ練習できないの?」と考えることよりも、なぜ今は取り組めないと感じているのか、その背景を考えてみることです。
「できた」を小さく積み重ねる
例えば、ある幼児の生徒さんは、同じ練習を何度も繰り返すのが辛くなってしまった時期がありました。
そこでその週は、「今日は難しいところだけではなく、好きなメロディの一番最後の音だけでも良いから、美しく鳴らしてみよう」と提案しました。
すると次第に指が動き始め、最後まで弾けた時の達成感から、次のレッスンでもまた取り組む余裕が生まれました。
「できた」という小さな成功体験を積み重ねることが、やがて日々の練習につながっていくことがあります。
家庭では「練習させる」より、きっかけを作る
保護者の方には、家庭での関わり方を少し見直していただくことがあります。
「練習しなさい」という指示そのものよりも、「今日はどの音がうまく鳴ったかな」「この曲、この部分が好きなんだよね」と、子どもの目線や感覚に寄り添う言葉かけを意識してみることです。
練習の時間を長くしようとするよりも、毎日5分でもいいから楽器に触れる習慣をつける方が、長い目で見ると続きやすいこともあります。
また、レッスンの内容と家庭での練習の進め方にすれ違いが生じているケースもあります。「レッスンではこうしていたのに、家ではうまくいかない」という時は、レッスンノートや音源の活用、練習の切り分け方を見直すことで解決することもあります。
大切なのは、親がすべてを管理することではなく、子ども自身が「次はここを頑張ろう」と思える余裕を作ることです。
毎日の完璧な練習よりも、大切にしたいこと
ピアノを続けていく上で、毎日の完璧な練習が必ずしも必要なわけではありません。
大切なのは、子どもが音楽とのつながりを感じながら、自分のペースで少しずつ前に進めることです。
些細な変化や努力を認め、焦らずに子どものペースに寄り添うことが、結果として長くピアノを続けるための近道になることもあります。
KUMAピアノ教室では、生徒一人ひとりの性格や生活リズムに合わせたレッスンを心がけています。練習への取り組み方についても、保護者の方と一緒に考えながら、子どもが自分らしさを保って音楽と向き合えるようサポートしています。
もし「うちの子はどうすればいいかわからない」と感じているなら、まずはお気軽にご相談ください。

