ドレミファソから始めるピアノ・テクニックの本
指導者の目線から教本をレビューしていきます。
教本選びの際に参考にしてくださるとうれしいです。
この本は、以下のような人に適しています。
- ドレミファソラシドの音階を正しく理解している小学生以上の子ども。
- 両手で簡単なピアノの曲を弾くことができる小学生以上の子ども。
- 大人になって初めてピアノを始める初心者の人。
- 大人のピアノ経験者で、演奏技術力をアップするために音楽的な理論や奏法を短期間で学びたい人。
この本のメリット
- 全ての説明が大きな字で書かれ、イラストやカタカナ表記が用いられているため、音符が読めない子どもからシニアまで、親しみやすい雰囲気で学習できる。
- カタカナの音名と指番号の隣に、鍵盤のイラストと指番号も掲載されているため、鍵盤に指を置く実際のポジションが分かりやすく、初心者には特に有益。
- 両手5本の指をまんべんなく動かすことができるため、テクニックの本としても活用できる。
- 各項目について分かりやすく簡潔に書かれているため、短期間で学習できる。
- 右手のメロディーに左手の伴奏をつけるための基本的な演奏パターンを身につけることができる。
- 正しい腕や手首の使い方など、ピアノ奏法における身体の使い方を分かりやすく学ぶことができる。
この本のデメリット
- 指導者のアドバイスを受けてお手本を提示してもらいながら使用しないと、効果的に使いこなすことが難しい。
- 音符がすべてカタカナで書かれているため、音符を読む読譜力は身につかない。
- オクターブ、シャープやフラット、和音記号についての説明がなく、指導者による説明が必要。
- 譜例の続きが省略されることがあり、自分で考えて弾かなければならないことがある
- 全ての調整を網羅していないため、応用した勉強が必要。(スケール・アルペジオの教材が別途必要に感じました)
- 「リズム練習」のページの解説が分かりにくい。
結論
この本を学ぶことで、ピアノ奏法における身体の使い方や、基本的な演奏パターンを身につけることができます。
また、この本は子どもから大人、そしてシニアまで幅広く使用できる親しみやすい雰囲気があります。
ただし、独学でこの本を使用する場合は限界がありますので、指導者からのアドバイスやお手本が必要です。
さらに、この本は生徒が事前に予習してくることには適しておらず、指導者のサポートが不可欠です。
この本を上手に活用すれば、確実にピアノ演奏の上達につながるでしょう。
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